墨会館ボランティアガイド養成講座
2014年10月26日、墨会館が地元の公民館として新たにオープンしました。文化財としての立場と丹下建築としての立場で、耐震改修の手法に意見がぶつかり合ったと聞きますが、劇的な改変も無く、特に2階は屋上の荷重を軽減することで、補強構造物を一切加えることなく基準値を超えることができたとのことです。丹下健三氏の当時のエッセンスを伝える墨会館へ、ぜひ見学にお越しください。
そこで墨会館では、見学に訪れた方々に向けてボランティアガイドによる建物説明を無料で行っています。予約制ですので、一宮市か公民館へご連絡をしてください。一宮支部はこのボランティアガイドの養成講座を展開しました。一宮市からの委託事業です。墨会館のデザインと丹下健三氏の作品履歴、所有者であった繊維会社の社歴、成形合板の家具設備設計を担った川合健二氏、改修工事の経緯などなど、講義と明治村への見学会を展開し最終日は墨会館を巡ってガイドのシュミレーションを行い、終了しました。それぞれ個性のあるボランティアさんたちで、話題も豊富です。訪れるたびに、新たな発見が見られると思いますので、ぜひ繰り返しお越しください。