カテゴリ:住まいと建築の話題( 4 )

各都道府県に建築士事務所協会はあり、その全国組織は社団法人日本建築士事務所協会連合会と称します。愛知県には社団法人愛知県建築士事務所協会が設置されています。県下に11支部を有し、その一つが一宮支部です。一宮支部は一宮市・稲沢市・犬山市・江南市・岩倉市・扶桑町・大口町を所管地域としています。

指定事務所登録機関
これまで都道県が行ってきた建築士事務所の登録業務を、平成20年から建築士事務所協会が行うこととなり、(社)愛知県建築士事務所協会も指定事務所登録機関となりました。また、約5年ごとに実施される建築士事務所への立ち入り検査も、都道府県になりかわり会員建築士事務所に限り自分たちで検査を実施することになりました。さらに建築主から建築士事務所の業務に関する苦情に対して、その相談に応じ処理する義務が課せられ、該当する会員建築士事務所にはその対応を求め、同会員建築士事務所はそれを拒めないことになっています。業務違反の会員建築士事務所に対しては指導勧告をする権限も持っています。

会員建築士事務所の信頼度アップ
国は建築士事務所の団体による、自律的な監督体制の確立を目指しています。
(社)愛知県建築士事務所協会は会員建築士事務所のモラルを高め、建築主の皆さんから安心して建築の相談をいただけるよう体制を整えています。
建築士事務所をお探しの建築主の皆さん、一度お問い合わせ下さい。御希望の建築士事務所をご紹介致します。
2010.12
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 長期優良住宅が話題となっています。猫も杓子も・・・。
 ストック&ビルドの日本の住宅事情を変換し、長期にわたり使い続けられる住宅を残そうという政策で、特に親族への引き継ぎだけではなく第三者へも流通させようとしていることに特徴があります。

 「200年住宅」などと一時はPRを展開していましたが、流石にそれは根拠が無いので近頃ではさほど聞かれなくなりました。国土交通省によれば、「100年住宅」という言葉ははこれまでに見聞きするので、インパクトがあるよう「200年住宅」としたとのこと。「100年住宅」でも無責任に思えるのに、「200年住宅」と広報するのはどうかと思います。

 長期優良住宅の技術基準を眺めると、まだまだ発展途上であることは歪めません。認められるメニューが少なすぎて、合板と釘と金物の住宅でないと認められにくい内容です。無垢材の活用や釘や金物を使わない伝統的な木造技術は、既に100年を超える実績が各地にあるにも拘わらず認めらず、大いに疑問を感ずるところです。

 長期優良住宅とは、結局のところメンテナンスのし易い建物のことと考えます。メンテナンスがし易いということは、50年後でも100年後でも、手軽に手に入る建材を使い、特殊な職人でなくても修理のできる構造の建物です。合板の接着剤が変わらずに強度を保ってくれるのか、釘や金物が錆びずにいてくれるのか、石油系の断熱材や防湿フィルムが、溶けないで存続してくれるのか。

 充分な検証と説明が行われているのかどうかよく判りませんが、長期優良住宅の技術基準は発展途上です。現在の基準を鵜呑みにすると、私達は知らずして消費者に対し加害者になってしまう恐れもあります。目先の氾濫する情報に惑わされることなく、先人達の経験と実績を元に自らが判断したものを消費者に提供することこそが、長期優良住宅への確実な道のように思えるのです。

 

 
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c0204394_23375466.jpg平成21年5月10日(日)、三岸節子記念美術館において、講演会とトークディスカッションを行いました。
第1部の講演会は、 「頭のよい子が育つ家」の著者のお一人、渡邊朗子さんのお話、第2部のトークディスカッションは、渡邊朗子さん、元外交官で現在は子育ての真っ最中でもある語学教師の杉本尚美さん、そして建築家としての立場で一宮支部長が加わり対談を行いました。
託児室を用意し保育士の待機も依頼しました。建築家が催すセミナーなので託児室はアート空間をと構想しましたが、準備不足の為建築展とともに断念しました。

 まずは講演会です。「頭のよい子」とは「心のよい子」。その為には、子と親の気配を感ずる関係を育むことが大切。情報を共有する大きな掲示板や、学習・家事・書斎と多目的に使える大きなテーブルなど、子と親の気配の感ずる仕掛けや回遊できる空間が望ましいようです。自然と対話する縁側、子供の成長を記録する柱の傷など、自然環境との気配や家族の歴史との気配を感ずる仕掛けが人の感性を育むとのこと。住まいは完成させないで、不具合や家族構成の推移に応じ手直しを行うことで、多くの事を学ばせてくれるとのことです。
 続くトークディスカッションでは、パネラーの杉本尚美さんより、オランダ滞在での住まいと街並みの話題を語っていただきました。ワークシェアリング発祥の地とされるオランダは共働き夫婦が多く、その収入は0.75×2人=1.5。残る0.25は子育て、そして0.25は住まいづくりに費やすとのことです。ボートを所有する世帯も多くサマータイムには家族で6時頃からセーリングを楽しみ、お金を使わず子供と過ごすとのことです。会場からの質問をネタに3者からの意見交換を行い、最後に「頭のよい子」とはどんな子かを尋ねました。自らの頭で考え行動を興せる子(谷)、順応性・協調性・解決能力のある子(杉本)、自分だけでなく廻りも幸せを育んでいける子(渡邊)と、それぞれの所感が述べられ終演しました。
 子供の人格の形成に少なからず影響のある住まいや建築について、改めて重責を感ずると共に建築の発注者にも認識を求めたいと感じました。建築の新たなテーマを突き付けられた想いです。
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食品偽装の一連の報道で、お米の流通は中間業者がとても多いことを知りました。
生産者から直接購入する個人が増えつつあるのに、商業ベースになると途端に流通に頼り、
知らずして製菓業者や給食業者が加害者の仲間入りになってしまっています。

私達の業界でも構造計算の偽装問題がありました。
両者に共通するのは、消費者の顔を見ていない人達が、流通システムの中に潜んでいるということです。
一方では、消費者も安易な流通に頼らず、
自分の求める物は自ら捜す努力をしなくてはいけないのかも知れません。

消費者であるお客様から直接依頼されれば、そのお客様のことだけを考え仕事をするはず。
建築の造り方も、昔がそうであったように、生産者と消費者を直接繋ぐ仕組みを、
改めて再構築するのも、今の時代必要なのかもしれません。
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