液状化地盤と地盤改良

c0204394_22355826.jpg
先週の続きです。

先月の7日。岐阜大学の地盤工学の先生による市民公開セミナーを開催しました。
液状化の恐れのある地盤における、建物基礎への対策と考え方についてです。
そのセミナーで認識したことです。以下に記します。

昨今、住宅の現場において地盤調査をすると言えばスエーデン式サウンディング試験。
住宅の建築技術者の多くは、どんな地質でもこの試験方法を単純に採用しています。
でも構造の専門家たちは、この試験はあまりあてにならないものと認識しています。
この試験方法は、適する地盤と適さない地盤があるのです。

西尾張地域でスエーデン式サウンディング試験をすると、
大抵は地盤が緩く、地盤改良の必要有りと判断されます。
この地盤改良が、西尾張地域のような液状化の恐れのある地盤ではくせ者なのです。
大地震時に液状化現象が発生すると、重いものは沈み、軽い物は浮き上がります。
つまり、建物は沈み浄化槽や雨水枡などは浮き上がってくるのです。

建物の沈む程度やその対策は、高い精度の地盤調査をしなくては判断できません。
そんな意味で、スエーデン式サウンディング試験は少々物足りない試験であり、
地盤の表層改良や柱状改良も疑問の残る工事なのです。
この点を理解した上で適切な地盤調査を行い、適切な地盤補強あるいは基礎補強の
判断をしなくてはなりません。
[PR]